シナリオとは、「ユーザーからこう言われたら、こう返答する」という、チャットボットとユーザーとの対話の流れを定義したものです。
シナリオは、発言例とアクションという大きく2つの要素で構成されます。
発言例とは
発言例とは、「ユーザーからこう言われたら、こう返答する」の「こう言われたら」の部分で、ユーザーがチャットボットに話しかけてくる発言の想定例のことです。チャットボットがシナリオを推定する際の判断材料となります。
例えば、ユーザーが「エアコンの温度調節のやり方を教えて」とチャットボットに話しかけてきた場合、チャットボットは登録されている全てのシナリオの各発言例を参照し、その中から同じ発言やよく似た発言を探します。
ここで、「エアコンの温度調整はどうやるの?」や「エアコンの温度を下げたい」などの発言例を持つ「エアコンの温度調整について」シナリオがチャットボットに登録されていたならば、チャットボットは『ユーザーの発言は、「エアコンの温度調整について」シナリオに最もよく似ている』と推定し、そのシナリオに登録されたアクションに沿って対話を開始します。
もしも、「エアコンの温度調整について」シナリオが登録されていなかったり、よく似た発言例を持つシナリオが複数見つかった場合には、チャットボットはユーザーに再度問い返します。
チャットボットが適切なシナリオを推定できるようにするために、様々な言い回し、単語、長さの発言例を登録することを推奨しています。また、発言例は他のシナリオの発言例と重複しない内容である方が好ましいです。
例えば、上記のエアコンの例の場合、以下のような発言例も候補となります。
- エアコンの温度を変更したい
- エアーコンディショナーの温度を変えたい
- エアコン 温度調整
- 空調機 温度
アクションとは
アクションとは、チャットボットがシナリオを推定した後に、チャットボットとユーザーが行う1つ1つの対話の内容のことです。
例えば、チャットボットからテキストを発言するアクションや、チャットボットからユーザーに問いかけユーザーの入力を聞き取るアクション、選択肢や画像を送信するアクションなどがあります。
他にも様々なアクションがあり、これらアクションを順番に並べていくことで、ユーザーとの対話を作ります。
チャットボットとユーザーとの柔軟な対話を実現するため、DialogPlayではたくさんの種類のアクションを提供しています。
各アクションの詳細や使い方については、以下を参照してください。
また、実際に各アクションを組み合わせた対話例を参考にしたい場合は、テンプレートのチャットボットに登録された各シナリオのアクションが参考になります。