業務で利用される専門用語や類似する単語、同じ意味で複数の表現が存在する単語など、言葉のゆらぎを予めパターンとして設定することで、チャットボットの精度を向上させることができます。
目次
機能概要
固有表現名
辞書を識別するための名前になります。
タイプ
固有表現の抽出タイプには、「ユーザー辞書」と「正規表現」の2種類が選択できます。
項目名 | 説明 |
---|---|
ユーザー辞書 | 代表語と類義語の組み合わせを利用して、固有表現の抽出パターンを設定 |
正規表現 | 正規表現を利用して固有表現の抽出パターンを設定 |
作成したユーザー固有表現は『ヒアリングアクション』や『ユーザー発言例』で利用可能です。
「ユーザー辞書」を発言例内で利用する場合は、【ユーザー辞書を発言例内で利用する】をご覧ください。
ユーザー固有表現をヒアリングアクションで利用したい場合は、【ヒアリングアクションでユーザー固有表現を利用する】をご覧ください。
ユーザー辞書
- 内容
ユーザー辞書に登録されている内容を表示します。
- 辞書用CSVファイル
辞書用のCSVファイルをインポートします。
詳しい手順については、【手順(ユーザー辞書設定)】をご覧ください。
正規表現
- 正規表現パターン
抽出する正規表現パターンを設定します。
正規表現中にグループを表す()が含まれる場合、()内のデータが変数に格納されます。
※ ()は1組まで使用可能です。
詳しい手順については、【手順(正規表現設定)】をご覧ください。
[入力例]
正規表現パターン 用途 〒(\d{3}-\d{4}) 郵便番号(例:〒123-4567) [a-zA-Z]{1}-[a-zA-Z]{2}\d{5} 製品コード(例:A-BC12345) [a-zA-Z]{4}\d{4} 社員番号/会員番号(例:abcE1234) [+]{1}\d{1,5}-\d{1,2}-\d{1,4}-\d{1,4} 国際電話番号(例:+81-90-1234-5678)
手順(ユーザー辞書設定)
- インポート用のCSVファイルを作成してください。
設定する値は、1行に「代表語,類義語」の形式で記述します。
1つの代表語に対し、類義語が複数ある場合も、「代表語,類義語」の形式で複数行記述してください。
※ 類義語は、全角半角を区別せず代表語に変換されます。
設定済みユーザー辞書の場合は、【手順(ユーザー辞書エクスポート)】の手順でエクスポートしたCSVファイルを編集してください。
- 「取扱説明書」の入力例
「取説」、「マニュアル」などのユーザー発言があった場合に、代表語である「取扱説明書」に変換されます。
[入力例(テキストエディター)]取扱説明書,取扱説明書
取扱説明書,取説
取扱説明書,マニュアル
取扱説明書,手引書
取扱説明書,説明書
取扱説明書,解説書
[入力例(エクセル)]
- 「取扱説明書」の入力例
- 左メニューの『チャットボット一覧』から、「ユーザー辞書」を設定するチャットボットを選択し、『ユーザー固有表現』タブから”新規作成“ボタンをクリックしてください。
- 『固有表現名』にユーザー辞書を識別する一意の単語を入力し、『タイプ』に「ユーザー辞書」を選択してください。
- 『辞書用CSVファイル』の”ファイルを選択“ボタンをクリックしてください。
- 「開く」ダイアログが表示されますので、手順1で用意したCSVファイルを選択し、”開く“ボタンをクリックしてください。
- “保存“ボタンをクリックしてください。
手順(正規表現設定)
- 左メニューの『チャットボット一覧』から、「正規表現」を設定するチャットボットを選択し、『ユーザー固有表現』タブから”新規作成“ボタンをクリックしてください。
- 『固有表現名』にユーザー辞書を識別する一意の単語を入力し、『タイプ』に「正規表現」を選択してください。
- 『正規表現パターン』を入力してください。
- “保存“ボタンをクリックしてください。
手順(ユーザー辞書エクスポート)
- チャットボットを選択し、『ユーザー固有表現』タブからエクスポートしたいユーザー辞書をクリックしてください。
- ”エクスポート”ボタンをクリックしてください。
- 所定の保存場所にCSVファイルがダウンロードされます。