DialogPlayでは、1チャットボットにつき「シナリオ作成数200個まで」「FAQ集作成数200個(※)×20セットまで」の制限があるため、規模が大きい会社ではすぐにシナリオの制限に到達してしまいます。
また、従来のWeb公開方法(タグ埋め込み)では、Webサイト1ページに設置できるチャットボットは1つのみであるため、複数のチャットボットを設置することができません。
そのため、1つのチャットボット内で部門毎に管理をしたい場合に、シナリオ上限に加えて「1チャットボットに情報が混在するため管理がしにくい」といった問題も出てきます。
このような問題点を解決するため、本コラムでは『動作確認用URL』を用いて、1つのチャットボットのシナリオ上限を超えた運用方法をご紹介いたします。
※ Advanceプランであれば10,000個までの作成が可能
目次
2.手順
チャットボットの作成(各部門)
チャットボットの作成(総合メニュー)
シナリオの追加(各部門)
動作確認
3.最後に
動作確認用URLとは?
動作確認用URLとは、アプリケーション公開時に利用できるチャット画面の動作を確認するためのURLとなります。
このURLを応用することで、Webサイトに設置した1つのチャットボットから、複数のチャットボットに切り替えることが可能となり、各部門単位でチャットボットを作成及び管理し、シナリオ数やFAQ集の上限に縛られない運用が可能となります。
※ 動作確認用URLは公開先が「WEB」の場合のみ利用可能です
このURLをチャットボットから発言させ、ユーザーがクリックをすることで、チャットウインドウ内で別のチャットボットに切り替えることが可能となります。
手順
それでは具体的な手順について、画面を交えてご紹介させていただきます。
今回は、Web会議システムなどテレワークのソリューションを販売する企業で使われる、社内用のチャットボットを想定し、「総務部」「営業部」「技術部」の3つのチャットボットを使ってご説明いたします。
チャットボットの作成(各部門)
- 「総務部」のチャットボットを作成します。
- 同様に「営業部」「技術部」のチャットボットを作成します。
- 各部門のチャットボットをWeb公開し、それぞれの『動作確認用URL』を取得してください。
※各部門のチャットボットに遷移したことが分かるように、チャットウインドウのカスタマイズ機能を利用して、カラーテーマを変更することをおすすめします。
詳しい手順については、【チャットウインドウをカスタマイズしたい】をご覧ください。
チャットボットの作成(総合メニュー)
Web設置用チャットボットに各部門に遷移するためのシナリオを追加します。
- チャットボットを作成後、シナリオを追加します。
テキストアクションの『発言内容』に各部門のボットへ遷移するテキストリンクを作成後、保存してください。
この時のリンク先は、【チャットボットの作成(各部門) ‐ 手順3】で取得した各部門の動作確認用URLを使用します。
テキストリンクについての詳しい手順は、【チャットボットからの発言内にリンクを設定する】をご覧ください。 - チャットボットをWeb公開し、公開用タグを該当サイトに組み込んでください。
詳しい手順については、【WEBサイトに公開】をご覧ください。
また、『動作確認用URL』を取得してください。後のシナリオの追加(各部門)で必要となります。
シナリオの追加(各部門)
各部門のチャットボットに、総合メニューに戻るためのシナリオを追加します。
- 「総務部」のチャットボットにシナリオを追加し、テキストアクションの『発言内容』に総合メニューへ遷移するテキストリンクを作成後、保存してください。
この時のリンク先は、【チャットボットの作成(総合メニュー) ‐ 手順2】で取得した総合メニューの動作確認用URLを使用します。 - チャットボット画面に戻り、『メニュー設定』内の『シナリオ終了時にメニューを表示する』を有効にし、選択メニューに「総合メニューに戻る」シナリオを追加し保存してください。
メニュー設定機能を利用することで、シナリオ終了時に指定したメニューを表示することができます。 - 同様に「営業部」「技術部」のチャットボットにシナリオの追加、設定を行ってください。
- 変更を反映するため、各部門のチャットボットを再度公開してください。
詳しい手順については、【チャットボットへの変更を公開中のチャットボットに反映する】をご覧ください。
動作確認
- 公開用タグを埋め込んだサイトから動作を確認してください。
「総合メニュー」から各部門をクリックことで、各部門のチャットボットに遷移し、遷移先から「総合メニュー」に戻ることが可能となります。
最後に
本記事では、動作確認用URLを応用した活用方法をご紹介いたしました。
大規模なチャットボットの運用を想定している場合には是非ともご活用下さい。