機能概要
ユーザーからの質問に対して、
インポートしたPDFファイル(.pdf)やテキストファイル(.txt)をもとに、生成系AIが適切な回答を返すことができる機能です。
<活用イメージ>
複数のバージョン(例:2023年度版、2022年度版)が登録されたドキュメントに関しても、
以下のように情報を整理した形で回答されます。
- 検索結果の一覧には複数あるバージョンをグルーピングし(まとめ)て1件表示
- 関連文書として違いを示しながらグループ内の一覧も表示
こんなときにオススメ
◎ 質問文と直接関係ない回答を含むファイルからでも柔軟に回答されるようにしたい
◎ FAQ集をしっかり準備せずとも簡単に回答されるようにしたい
◎ 回答の根拠になった内容が書かれている場所(PDFの何ページ目か)も利用者に伝えたい
利用方法
事前準備
①チャットボットの設定画面の詳細設定を開き、
≪ChatGPT (Azure OpenAI Service / OpenAI) 連携を行う≫をチェックし任意のラジオボタンを選択
※当ガイドでは「システムデフォルト」を選択
②「保存(保存して学習)」ボタンを押下
インポート手順
①「FAQ集/参考資料をインポート」ボタンを押下
②≪名前≫で任意名を入力し≪タイプ≫では必ず「ファイル」を選択し、
≪FAQ用ファイル≫で該当ファイルをアップロードしたら「インポート」ボタンを押下
※最大1,000ファイルまで一括インポートが可能
シナリオ設定手順
①シナリオ設定画面の≪シナリオの流れ≫において、
「FAQ集/参考資料を元にした回答文の自動生成(Powered by OpenAI) 」を選択して
「アクションを追加」ボタンを押下
②アクション設定の≪ユーザーへの質問文≫に質問文を入力し、
≪生成元となるFAQ集/参考資料≫でインポート済のファイルを指定して「保存」ボタンを押下
③「保存してチャットボットを学習」ボタンを押下
【重要】生成系AI機能の活用時における注意点
① 機能を活用する際の注意点
■AIの限界
AIは完全ではなく、特に複雑な問い合わせや独自のケースに対しては不適切な回答をすることがあります。そういった限界を理解し、必要に応じて有人チャットにエスカレートするようなシナリオを整備してください。
■継続的なトレーニングと更新
学習元のデータを定期的に更新し、AIが最新の情報を提供できるようにしてください。
■ハルシネーションのリスク
認識AIが誤った情報や存在しないデータを生成するリスク(ハルシネーション)がございます。そのため、生成系AIによる回答の内容を定期的に確認できるような体制を整備してください。
■プライバシーとセキュリティ
お客様からの個人情報や機密情報を扱う場合は、プライバシー保護とセキュリティ対策を徹底する必要があります。
■コスト
「おすすめの追加質問を表示する」機能はChatGPTを利用しているため、利用料が増える可能性がございます。
② お客様(エンドユーザー)に明示すべき注意点
■AIの回答は参考情報であることの認識
「AIが提供する回答が参考情報であり、最終的な判断はご自身で行う必要がある」といったことをお客様に明示しましょう。
■エスカレーションの選択肢の提供
「AIの回答に満足できない」「より詳細な情報が欲しい」といった場合には、有人チャットに問い合わせる選択肢があることをお客様に提示しましょう。
■個人情報の取り扱いに関する説明
お客様が個人情報を提供する場合、そういった情報の取り扱い方やプライバシーポリシーに関する情報を明示しましょう。
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詳細や具体的な対策に関しましては、担当者へお問い合わせください。